よくある質問。お薬手帳で4月から医療費が安くなる?
3月もそろそろ終りで暖かくなったかと思えば、ちょっと曇れば寒くなったり、まだまだ朝晩は寒さが厳しかったりな毎日ですが皆様体調は大丈夫でしょうか。
今日はちょっと久しぶりにイナビル(インフルエンザ治療薬)の処方がありました。
「この時期になってもまだインフルエンザなるんだ!」とちょっと驚きました。せっかくの春休みなのにインフルエンザとか可哀想でしょうがない…
人混みに行った後は手洗い・うがいをしっかりして、たっぷり睡眠を取るようにして予防したいですね。私も今日は早く寝ます。
さて最近よくいただく質問として、「お薬手帳持ってるとやすくなるって聞いたけど本当ですか?」というものがあります。
最初に結論から言いますが、これは本当です。(一部例外もありますが)
「診療報酬」と呼ばれる、病院や薬局などの請求額を左右する公定価格が2年に1回のペースで改正されるのですが、4月1日から新しい公定価格に基づいた金額で治療費やお薬代が請求されることになります。※自由診療(健康保険が適用されない診察)については関係ありません。
今回の改正では、
- 大学病院などの周りにあるような薬局以外の薬局 かつ
- 同じ薬局に定期的(半年に1回以上)に通っている方
について、お薬代の請求の際に
で計算することになります。一般的な3割負担の患者さんの場合、差額は40円です。※風邪を引いた時だけ、とかで1年に1回くらいしか病院にかからない方は一律500円で請求されるようです。
いろいろ意見があると思いますが、薬剤師の立場からすると前回の診療報酬改定よりはだいぶまともな改正ではないかと。。。
お薬手帳を持参された患者さんについては、「他に飲んでる薬がないかな」とか「退院の時と薬変わってるけど、なんかあったのかな?確認してみよう」とか、一応ちゃんとチェックできるので、「お薬手帳を持って行ったら安くなる」ってのは理にかなっていると思います。
お薬手帳についてもいろいろ意見とかありますが、個人的にはどうせ活用するなら
- 1人1冊を厳守 (病院ごと、薬局ごと、とか分けけずに全て1冊にまとめる。分けちゃうとあんまり意味ないです。。。別に他の薬局に行ってても変に勘ぐったりしませんので、色んなところに持って行ってください。)
- 薬を飲んだ後に「あれ?」っと思ったことがあればどんどん書き込む
- 体重変動や血圧、体調の変化なんかも書いちゃう
- 愛用しているサプリや健康食品があれば書いちゃう
てな感じで活用してもらえると、薬剤師ももっと患者さんとコミュニケーションとりやすいですし、患者さん側としても同じ値段でもっと気軽に、いろいろ相談できてお得だと思います。